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ガスベントとは

樹脂ガスとは
昨今の成形品は、携帯電話や薄型テレビ、車部品など、金型技術による精度の向上、難燃性や耐腐食性、強度UP(ガラス入り材)等の成形材料の発達により、ガスの発生や起因する不良等が増えてきています。

不良内容としては

・ガスヤケ
・気泡
・転写性の低下
・製品の異常な収縮
・深いウエルド
・金型の腐食及び、金型精度の低下

等、様々な内容があります。

その中でガス対策は急務であり、大きな課題となっています。
ガスベントとは















 上は既存のガスベント映像です。
 映像はφ12の側面を0.05mm削り煙を排出しています。
 こういったガスベントは、エジェクターピンや金型のパーティングライン等に0.01mm〜0.07mm程度の削り凹形状で設置する事や焼結金属(多孔質材)が多く、一般的とされています。
実際の成形現場では、ガスベントの詰まりが発生し、定期的に金型の洗浄を行う等のメンテナンスを要する他、メンテナンスタイミングの為に、不良の発生や、最悪は思わぬ不良品の流出という事態になる事があります。
映像が見れない場合はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=iM3ynyX8Zyg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=fI9Ou-HSroM&feature=channel

 下はサンエイモールド製ガスベント映像です。
 前記の様な問題は、殆ど解決され、その効果は、ガスが発生しやすい材料ほど、既存の技術に比べ大きくなります。





次は、Vベントの効果を利用し、ショートの改善を行った映像です。
通常の充填ではショートが発生するのに対し、
終端部から排出する事で減圧効果によって一気にショートが消えていく様子見られます。




近年では、金型加工精度が良くなり、その加工費も以前に比べると安価になってきています。

故に、今までは比較的、隙間の多かった金型が、より密閉度を増しているとも言えます。

弊社のガスベントは、その密閉された、型内部の上昇圧力を利用し、ベント通過時の速度をより、
加速させる事で、減圧効果を高める作用を持っています。


下の図は、流体の圧力変化を色で表したものです。

赤色は圧力が高く、青い色程、圧力が対比的に低い事を表します。

流体が流れ始まった直後は、左側の三角形部分の圧力が高く、縮径部を通り過ぎた所で、
速度が増し、減圧しているのが解ります。



次の図は、流れが整流され、減圧部が縮径部の始まりの方に変化しています。

さらに、色は赤味を増し、圧力が上がり、変化が極端に起きている事が解ります。


このように、弊社の 『V型ベント』 は、

圧力を速度に変換する事で、減圧効果が高まっていると考えられます。